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環境ニュース[国内]

柏崎刈羽1号機の配管蒸気漏れ、高速蒸気流による浸食が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.03.11 【情報源】原子力安全・保安院/2005.03.11 発表

 柏崎刈羽原子力発電所1号機(沸騰水型、定格電気出力110万キロワット)のタービン建屋地下2階に設置されている復水器(タービンを回した後の蒸気を冷やす設備)付近の配管から蒸気が漏れだしていたことが平成17年2月4日に判明した件について、東京電力は17年3月11日までに原因究明と対策に関する報告書をまとめ、原子力安全・保安院に提出した。
 東電の報告によると、蒸気が漏れていた配管からは継手部品に近い端の部分に、直径1ミリ程度の貫通孔が2か所みつかった。継手部品に近い部分は超音波による肉厚測定が難しいため、これまで点検がされておらず、貫通孔の存在が把握されなかった。配管に貫通孔が発生した原因は、配管中の蒸気が復水器へ向かう過程で急激に減圧され、凝縮水を含む高速の蒸気流となり、配管の内面を浸食したためと推定されている。
 また再発防止策としては(1)配管減肉を調べる点検部位や点検頻度を見直し東電の「配管減肉管理指針」に反映するとともに、復水器に接続されている排水配管の減肉管理を今後実施する、(2)超音波による肉厚測定が困難な部位については、今後放射線による点検を行う−−の2点が示された。
 なお報告を受けた保安院はこの原因と対策について妥当であると判断。ただし対策実施状況を今後適宜確認していくとした。【原子力安全・保安院】

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