一般財団法人環境イノベーション情報機構
16年4月〜10月の光化学オキシダント注意報発令日は189日
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2005.03.10 【情報源】環境省/2005.03.10 発表
環境省は都道府県からの報告をもとにまとめた、平成16年4月〜10月の光化学オキシダント注意報の発令状況、光化学大気汚染によると思われる被害届出状況を17年3月10日に発表した。16年は22都府県で光化学オキシダント注意報の発令があり、発令延べ日数は15年の108日と比べ約75%増加した189日。光化学大気汚染によると思われる被害届出人数も15年の254人より増加し393人となった。
注意報発令日の月別件数では7月の88日が最も多く、光化学オキシダントの最高濃度記録も7月16日に千葉県千葉地域で記録された0.233ppmだった。光化学オキシダント濃度の昼間の日最高1時間値の年平均値は近年漸増の傾向にあるという。
環境省ではこれらの結果を踏まえて、光化学オキシダントの主な原因物質である窒素酸化物と揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制対策に取り組む方針。
窒素酸化物対策としては、大気汚染防止法や自動車NOx・PM法に基づき従来からの発生源対策に努めるとしたほか、VOCについては、「22年度までに排出量を12年度比で3割削減する」との目標の下、大気汚染防止法と事業者の自主的取組みを組み合わせた排出抑制策を進めていくとしている。【環境省】