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環境ニュース[国内]

「レクリエーションの森」見直し方向性骨子案への意見募集結果公表

自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2005.02.24 【情報源】林野庁/2005.02.24 発表

 林野庁は平成16年12月22日から17年1月21日まで実施していた「レクリエーションの森」についての取組みの見直し方向性骨子案に対する意見募集結果をまとめ、17年2月24日に公表した。
 「レクリエーションの森」は全国の国有林の中から特に美しい森林、景勝地周辺の森林、野外レクリエーションに適した森林、自然観察に適した森林として林野庁が選定した森のこと。15年4月1日現在で全国に1,254か所、40万9,000ヘクタール分が選定されており、その森が持っている特色やその望ましい利用形態に応じて、さらに自然休養林自然観察教育林、風景林、森林スポーツ林、野外スポーツ地域、風致探勝林−−の6種に区分されている。
 今回の骨子案は余暇活動の多様化などの状況変化に対応し、利用者ニーズに即して、量から質へ「レクリエーションの森」についての取組み方針を転換することをめざしたもの。
 (1)著しく利用が少なかったり、整備・維持管理が期待できない地区の廃止を含めた設定の見直し、(2)活動プログラムや情報提供などソフトの充実、(3)自然環境保全と施設の効率的管理に寄与するきめ細かな利用区分の実施と経済的な自立に向けた新支援者誘導−−など見直しの基本的な考え方を示し、検討委員会を設置し、これらの方針に沿って「レクリエーションの森」の管理経営全般を検討するとした。
 この案について寄せられた意見は64通で、総意見項目数は281項目にわたった。
 意見には例えば 「ROS(注1 Recreation Opportunity Spectrum/レクリエーション利用体験多様性計画法)の導入という表現があるが、第三者には理解が難しい用語であることから、理解が深まるような表現が必要」、「森林の景観対策について記述すべき」との内容があり、これらについてはそれぞれ「ROSについての注釈を付ける」、「森林の景観対策という言葉を入れた修正を行う」などの対応方針が示されている。なお林野庁は101項目の意見について骨子案の中に取り入れたとしている。

(注1)様々な質のレクリエーション体験を提供するための森林ゾーニング手法で1970年代に米国の森林局が開発した。人間の手が加えられるゾーンのほかに自然環境保全が優先されるゾーンも設定している。【林野庁】

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