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環境ニュース[国内]

「福島第一・第二原発のコンクリートは健全」 保安院評価結果

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.02.16 【情報源】原子力安全・保安院/2005.02.15 発表

 東京電力(株)の福島第一・第二原発建設時に、コンクリート用骨材の品質を保証する「アルカリ骨材反応性試験(注1)」の成績書ねつ造が行われていたことが発覚した件に関連して、原子力安全・保安院は平成17年2月15日までに、両原発建物・構築物のアルカリ骨材反応に対する健全性評価結果をまとめ公表した。
 成績書ねつ造は、報道に基づき東電が調査した結果判明したもので、ねつ造を行っていたのは(株)東洋機工1社。東電としてはコンクリート強度試験の結果、「実際のコンクリートの健全性には問題がない」との報告を16年10月22日に保安院に提出している。
 今回の保安院による健全性評価は、現地での関係者からの事情聴取、記録確認、目視調査、圧縮強度測定などを改めて保安院が実施した上で、東電の報告を精査したもので、両原発建物・構築物のアルカリ骨材反応は健全な状態と結論。
 また、(1)東電が試験成績書本書を公的試験機関から直接受領する、(2)すり替え防止のため、試験サンプルの採取、公的試験機関への発送に東電が指定する第三者が立ち会う−−など東電が示した再発防止対策も妥当であるとされた。

(注1)骨材に含まれる反応性シリカ鉱物や炭酸塩岩がコンクリート中のアルカリ性水溶液と反応し、コンクリートのひび割れ現象(アルカリ骨材反応)を発生させないよう、あらかじめ骨材の反応性を測る試験。【原子力安全・保安院】

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