食料・農業・農村基本計画見直し骨子案への意見募集開始

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2005.02.15 【情報源】農林水産省／2005.02.10 発表

　農林水産省は平成１７年２月１０日、現在の食料・農業・農村基本計画に代わる新たな計画骨子案を公表し、この案について１７年２月２０日まで意見募集を行うことにした。
　食料・農業・農村基本計画は、食料・農業・農村基本法の基本理念に即した施策を実施するために政府が定めている計画。前回の計画は食料・農業・農村基本法施行後間もない１２年３月に策定されたが、５年ごとに見直しを行うとされていた。
今回の骨子案は、（１）食の安全に対する国民の信頼の揺らぎ、（２）多様化する消費者ニーズへの対応の不徹底、（３）農業就業人口減少、高齢化進展による食料安定供給への危惧、（４）環境保全に貢献する農業生産への要請の高まり、（５）豊かな自然環境や美しい景観に恵まれた農村空間に対する期待の高まり、（６）グローバル化、農産物輸出拡大への対応−−など前回計画策定以降に顕著になってきた課題を踏まえ、今後１０年程度の間に取り組むべき改革の方向とその実現に向けた工程を示すことをめざした。
　環境関連の施策としては生態系や景観を含む農村環境の総合的な保全・形成に配慮した基盤整備、バイオマス利活用、良好な農村景観の形成、都市と農村の交流促進−−などを推進すべきとされている。【農林水産省】