一般財団法人環境イノベーション情報機構
アホウドリのアリューシャン列島到達を確認 日米追跡共同調査で
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.07.06 【情報源】環境省/2001.07.06 発表
環境省と米国内務省魚類・野生生物局は、アホウドリの生態を解明し、今後の保護対策に役立てるため、共同でアホウドリ行動追跡共同調査を実施しており、平成13年5月にも伊豆諸島の鳥島でアホウドリ3羽に小型の発信機を装着し、追跡していたが、平成13年7月1日までに、このうち1羽が日本近海を経由して北上し、米国アラスカ州アリューシャン列島に到達したことが確認された。アホウドリは、伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島でのみ繁殖している大型海洋性鳥類で推定個体数1,300羽ほどの日本の「国内希少野生動植物種」。繁殖期以外は米国アラスカ州近海を含む中〜北部太平洋を行動圏としていると考えられているが、詳しい行動様式はよくわかっていない。
日米両国では、今後も調査の解析結果を蓄積していき、アホウドリの詳しい行動様式を解明し、アホウドリ保護対策立案の基礎資料として活用を図っていく予定である。【環境省】