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環境ニュース[国内]

日本周辺水域主要魚種の16年度資源評価案への意見募集結果公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.12 【情報源】水産庁/2004.10.18 発表

 水産庁は日本周辺水域主要魚種の平成16年度版資源評価案に対する意見募集結果を平成16年10月18日付けで発表した。
 資源評価は資源量予測、漁獲動向、海洋環境との関係などのデータを踏まえ、ABC(水産資源を最適な水準に維持・回復させるための生物学的許容漁獲量)の算定を含む資源の管理方針、管理を行った場合の効果予測などをまとめたもの。
 魚種・系群ごとに毎年作成されており、次年度のTAC(漁獲可能量)設定の基礎資料としても活用されている。
 今回の意見募集は平成16年8月23日から同9月1日まで実施されたもので、マアジ、マイワシ、マサバ、ゴマサバ、スルメイカ、スケトウダラ、ズワイガニ、サンマ、ベニズワイガニ、カタクチイワシについての評価が示されている。
 今回の公表内容によると、案に対し資源状況が厳しいマイワシ対馬暖流系群で「このように資源水準が低位な資源について資源量を推定することは困難なため、資源量、ABC値は不明でとすべき」などの意見が寄せられた。
 この意見について水産庁としては「資源量の低下に伴い漁獲データも減少しているので、推定値の精度が低下している可能性はある」と回答。
 なおこれらの意見を踏まえ、16年9月6・7日に開催された全国資源評価会議では、マイワシ対馬暖流系群についてABCを数値で示さず、管理方策に「マイワシ専獲をやめ混獲も極力避ける」などの内容を明記するとの管理方策修正が行われ、最終的な16年度版資源評価「我が国周辺水域における主要魚種の資源評価」が承認されている。【水産庁】

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