一般財団法人環境イノベーション情報機構
保安院が福島第一・第二原発の現地調査実施へ コンクリート用骨材試験不正で
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.11.10 【情報源】原子力安全・保安院/2004.11.09 発表
東京電力(株)の福島第一・第二原発建設時に、コンクリート用骨材の品質を保証する「アルカリ骨材反応性試験(注1)」の成績書ねつ造が行われていたことが発覚した件で、原子力安全・保安院は平成16年11月11・12日の両日、両原発に対する現地調査を実施することにした。成績書ねつ造は、報道に基づき東京電力(株)がアルカリ骨材反応性試験の規準類が整備された昭和61年以降に建設された両原発のコンクリート建物、構築物のを調査した結果判明したもので、ねつ造を行っていたのは(株)東洋機工1社。
ただし、コンクリート強度試験の結果、「実際のコンクリートの健全性には問題がない」との報告が東電から保安院に提出されている。
(注1)骨材に含まれる反応性シリカ鉱物や炭酸塩岩がコンクリート中のアルカリ性水溶液と反応し、コンクリートのひび割れ現象(アルカリ骨材反応)を発生させないよう、あらかじめ骨材の反応性を測る試験。【原子力安全・保安院】