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環境ニュース[国内]

漁獲証明制度の早期電子化を決議 南極海洋生物資源保存委員会第23回年次会合

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.11.10 【情報源】水産庁/2004.11.09 発表

 南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)の第23回年次会合が、2004年10月25日から11月5日まで、オーストラリア・タスマニア州ホバートで開催された。
 同委員会は、南極の海洋生物資源保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関で、現在日本を含む23か国とECが加盟。日本は南極海域でトロール漁船・底延縄漁船を操業し03年実績でオキアミ6万トン、メロ260トンを漁獲している。
 今回の会合では、(1)メロ漁業のIUU(違法・無報告・無規制)対策、(2)オキアミ・メロ等の保存措置−−などの議題が検討された。
 このうち、メロ漁業のIUU対策としては条約水域内でのVMS(漁船監視システム)情報をCCAMLR事務局に集中化することが合意されたほか、漁獲証明制度(CDS 注1)の早期電子化が決議された。また、計15隻の漁船をIUU漁船リストに掲載することも決まった。
 一方、オキアミ・メロの保存措置としては、日本漁船が操業する海域の漁獲枠で2003年水準が維持され、日本が提案したメロ漁業漁期の延長も認められた。
 次回の年次会合は05年10月24日から11月4日まで同じホバートで開催予定。ただし科学委員会の生態系モニタリング作業部会が05年7月に日本で開催される。

(注1)現在CCMLR締約国でメロを輸出入する際には、荷口ごとにメロを旗国(漁獲した漁船の船籍がある国)の政府発証明書が必要となっている。【水産庁】

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