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環境ニュース[国内]

未来の二酸化炭素排出量 どのような社会を志向するかで大きな差

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.06.26 【情報源】環境省/2001.06.25 発表

 環境省では、有識者から構成される「温室効果ガス排出量削減シナリオ策定ワーキンググループ」を設置し、将来の日本の社会経済の発展についての4つのシナリオを作成し、それぞれのシナリオに基づき、日本の将来の温室効果ガス排出量や対策効果量の推計した。
 この4つのシナリオは、(1)経済志向か環境志向か、(2)地球主義(マーケットメカニズム重視)志向か地域主義志向か、の2種類の座標を組み合わせた内容となっており、各シナリオについて2030年までの二酸化炭素排出量を推計した結果では、シナリオによって最大50%の相違が見られた。
 報告書では、地球温暖化対策が考慮されていない排出量推計にもかかわらず、大きな差が生じたことは、社会・経済構造改革のあり方によって地球温暖化対策の程度や意味が大きく異なってくることを示唆しており、長期にわたる地球温暖化対策を論じる場合には、地球温暖化対策だけを個別に議論するのではなく、日本がどのような社会・経済構造を志向するのか、その方向は地球温暖化対策の方向性と一致しているのかといった議論をに行っていく必要があると結論づけている。【環境省】

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