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環境ニュース[国内]

福島第一5号機の配管管理、保安院が「妥当」と福島県に回答

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.10.08 【情報源】原子力安全・保安院/2004.10.07 発表

 東京電力(株)福島第一原発5号機の配管肉厚管理の妥当性について、福島県から質問を受けていた原子力安全・保安院は平成16年10月7日付けで「管理は妥当」とする回答を同県に送付した。
 福島第一5号機では15年5月に実施された定期検査の中で、給水加熱器配管の一部が局部的に薄くなっていることが確認され、この部分の国の配管肉厚基準に対する余寿命が0.8年と算定されていたが、東電では16年11月に予定された次回定期検査までこの配管を使用しても問題がないとし、配管の取り替えを行っていなかった。
 今回の質問は、このことが美浜原発3号機事故後の各原発での点検記録確認の過程で再確認され、東電が福島県に事情を説明したことを受けて、安全確認のために県が保安院に照会していたもの。
 なお「管理は妥当」とする保安院の回答は、(1)15年の定期検査時での配管の厚さは最低4.3ミリで国の技術基準の3.8ミリに対し余裕がある、(2)国の技術基準も安全のために十分な余裕が考慮された数値である、(3)東電が配管余寿命算定に用いた減肉進展速度は実際より大きく設定されている、(4)配管が薄くなっていた部分の流体温度や圧力は低く安全上の問題が発生するおそれが少ない−−などの点を根拠にあげている。【原子力安全・保安院】

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