一般財団法人環境イノベーション情報機構
美浜原発3号機の配管破損事故対応で、全国の火力発電所に配管調査指示
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2004.08.12 【情報源】原子力安全・保安院/2004.08.11 発表
美浜原子力発電所3号機で平成16年8月9日に発生した2次系配管破損事故に関連し、原子力安全・保安院は、蒸気タービンを用いる出力1,000キロワット以上の火力発電所を所有する全国の電気事業者・自家用発電所設置者に対し、該当設備の技術基準適合状況を調査し、その結果と今後の対応方針を報告するよう16年8月11日付けで指示した。今回の調査の対象設備は、水・蒸気により減肉の可能性がある材料を使用している主蒸気系統、再熱蒸気系統、復水系統、給水系統、抽気系統、ドレン系統配管。
技術基準適合状況については、調査対象箇所の配管肉厚についての非破壊検査の実施の有無と、実施している場合についてはその実施方法を報告すべきとし、報告期限は16年8月18日(自家用発電所は16年8月20日)までと設定した。
また今後の対応方針としては、非破壊検査が未実施の調査対象箇所の検査実施計画、安全確認完了までの作業員の安全確保対策などを示すべきとし、報告期限は運転開始後20年以上経過した火力発電所については16年9月13日(自家用発電所は16年9月21日)、運転開始後20年未満の火力発電所については16年10月12日(自家用発電所は16年10月19日)としている。【原子力安全・保安院】