一般財団法人環境イノベーション情報機構
15年度の国交省政策評価年次報告書を公表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2004.08.12 【情報源】国土交通省/2004.08.12 発表
国土交通省は「平成15年度国土交通省政策評価年次報告書」を16年8月12日に公表した。この報告書は国土交通省の政策評価の目的、制度、取組状況とその課題をまとめた第1部と、(1)実施ずみ業績測定(チェックアップ)、(2)特定のテーマについての掘り下げた評価(レビュー)、(3)政策の事前評価(アセスメント)−−の3種類の政策評価の15年度分の結果を示した第2部から構成されている。
このうち実施ずみの業績を測定する際には、27の政策目標とこれらの目標に沿った116の業績指標について各指標の具体的目標値に照らし評価書をまとめている。
環境に関連する政策目標としては、「住環境、都市生活の質の向上」、「アメニティ豊かな生活環境の形成」、「良質で安全な水の安定した利用確保」、「地球環境保全」、「生活環境改善」、「自然環境の保全・再生・創出」、「良好な水環境への改善」、「循環型社会の形成」などが設定されており、その下に「ディーゼル自動車の平均燃費向上」、「失われた水辺再生」など業績指標が設定され、それぞれの指標に基づいた評価結果が示されている。
このうちたとえば「失われた水辺再生」については、「19年度まで人工的な構造物で覆われた水辺1,270キロメートル、海岸侵食によって失われた砂浜460キロメートルの約2割を再生する」との目標に対し、渚の創生事業、自然再生事業、多自然型川づくり事業により15年度に6%の再生が達成されたと評価された。
また特定のテーマについての掘り下げた評価でも、「都市の緑地保全・創出」、「海洋への大規模油流出への対応」などの施策への評価が行われ、それぞれ「都市緑地保全の政策は一定の成果を挙げてきたが、緑地は依然として減少傾向にあり、制度の充実と活用が必要」「大規模油流出対応は大筋として的確な対応が実施されてきたが近隣国との国際協力体制の充実が大きな課題」との評価がまとめられている。【国土交通省】