一般財団法人環境イノベーション情報機構
WTO新ラウンド枠組み合意 農水大臣が「非貿易的関心事項を適切に反映」と評価
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2004.08.02 【情報源】農林水産省/2004.08.01 発表
ジュネーブで開催されていたWTO一般理事会で2004年7月31日に今後の貿易自由化交渉(新ラウンド)の基礎となる枠組みが合意された。この合意のうち焦点だった農業分野の内容について、亀井農水大臣は1日発表の談話で「非貿易的関心事項への配慮を適切に反映し、G10(注1)の主張を実現するためのさまざまな柔軟性が確保されている」と高く評価。
一方で、分野別関税撤廃対象分野が具体的に示されず、関税削減方式の詳細などが今後のモダリティ(注2)交渉に委ねられた、林水産物など非農産品市場アクセス分野については、「引き続き日本の主張の実現に向けて交渉していく」との決意を談話の中で示した。
(注1)日本を含む食料輸入国10か国のこと。各国ごとに異なる農業条件に配慮し、食料安全保障や農業の環境保全機能などの「非貿易的関心事項」を枠組みに反映させることなどを訴えていた。
(注2)各国共通に適用されるルールや関税削減方式の大枠。【農林水産省】