一般財団法人環境イノベーション情報機構
動物福祉法案を発表
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2004.08.02 【情報源】/2004.07.14 発表
動物の健康・福祉担当のブラッドショー大臣より、動物福祉法の草案が発表された。同法は、家畜、その他の動物の福祉に関する20以上の法規制を整理統合し、近代化するもの。同大臣は、既存の法令が古く、家畜を中心としたもので、ペットに効果的な対策を講じることができなかったことが、今回の包括的な法改正の背景にあると述べた。新法は、ペットの飼い主に対して、善良な慣行に従って適切にペットの世話をするよう義務付けるとともに、何が動物への「虐待」となるのか初めて定義した。同法のポイントは以下のとおり。
●1911年動物保護法で禁止されてきた、動物同士を戦わせることへの罰則の強化
●動物虐待罪の定義の近代化と再定義
●飼い主に対して、動物の福祉が保障されるよう世話することを義務付け(家畜については既に適用済み)
●EU法令上の義務及び国際的な義務を達成できるよう、家畜、その他の動物に関する規制の制定権を拡張
●規制方法の改善
●別々の規制に基づく許認可条項の統合
●十分な根拠がある場合を除き、尻尾を切ること等を原則的禁止
●中央・地方警察の権限の強化など法の執行の効率化
●動物の福祉を侵害した場合に、法廷で選択できる措置の多様化
【イギリス環境・食糧・地方事業省】