一般財団法人環境イノベーション情報機構
徳島大学医学部でトリチウムを含む廃液ビン18本を新たに発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.07.13 【情報源】文部科学省/2004.07.09 発表
平成16年5月に徳島大学医学部臨床研究棟の放射線管理区域外の研究室内から放射性物質トリチウムを含む廃液ビンが発見されたことを受け、文部科学省の指示より同大学が他の放射性同位元素放置事例がないか調べていたところ、16年6月28日に、別の研究室からやはりトリチウム含む廃液ビンが発見された。ビンが発見されたのは医学部基礎学実験研究棟にある細菌学講座の化学室と分析室でいずれも放射線管理区域外。
発見された廃液ビン21本のうち18本からトリチウムが検出され、さらにこの18本のうち5本からは極微量の炭素14も検出された。ただしトリチウムの濃度は1立方センチメートルあたり最大約230ベクレルと微量で、研究室内の汚染は確認されていない。また廃液ビンはすでに、徳島大学放射性同位元素管理区域内の保管廃棄設備に移され管理されており、この件で環境・人体への影響はないという。
なお、今回の件について文部科学省は、大学側に廃液ビンが放置された経緯を調査し、全学的な調査結果とあわせて報告を行うよう要請した。【文部科学省】