途上国の国内行動計画策定支援を採択 漁獲能力・ＩＵＵ漁業に関するＦＡＯ政府間技術会合

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.07.02 【情報源】水産庁／2004.07.02 発表

２００４年６月２４日から２９日にかけて、ローマで国連食糧農業機関（ＦＡＯ）の漁獲能力・違法・無規制・無報告（ＩＵＵ）漁業に関する政府間技術会合が開催された。
　この会合には米、カナダ、ＥＣなどのＦＡＯ加盟８４か国・地域と地域漁業管理機関、ＮＧＯなどが参加。
　今後、途上国がＩＵＵ漁業撲滅のための国内行動計画を策定・実施するための支援を行っていくことが採択されたほか、２００５年３月に開催予定のＦＡＯ水産委員会に（１）国際機関の規定を遵守しない船が船籍を置いている国に対する漁船置籍規制、（２）世界的な漁船登録簿の作成や地域漁業管理機関が作成しているＩＵＵ漁船リストのＦＡＯによるとりまとめ、（３）国際行動計画の実施を妨げる企業活動に対する関係国による情報収集と公開−−を勧告することが採択された。
　また、中西部太平洋で問題となっている台湾資本によるまき網漁業増隻については、資源評価に従って緊急に対策をとる必要があるとされ、現状以上の漁船導入停止や、外国人所有・運航の大型まぐろ漁船に対する沿岸国の入漁許可規制などが合意された。【水産庁】