一般財団法人環境イノベーション情報機構
化学品の有害性表示アンケート 半数以上が「改善が必要」と回答
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2004.04.28 【情報源】環境省/2004.04.27 発表
環境省は2004年2月に鳥取環境大学との共同でインターネット上で実施した、化学品の有害性表示に関するアンケート結果をまとめ、2004年4月27日付けで公表した。アンケートには1,039名が回答。
漂白剤や殺虫剤などの身の回りの化学品について、危険有害性に関する表示を「常に読む」または「時々読む」という人は全体の6割以上を占めていたが、現在の表示方法については、「何を意味しているのかわからない」(54.4%)、「文字が小さくて読みにくい」(53.7%)などの点で不満を訴える人が半数以上存在し、「現在の表示方法は改善が必要」とした答えた人(54.1%)が「現在の表示方法で十分」と答えた人(41.3%)を上回った。
また、2003年7月に国連が勧告した化学品の危険有害性情報提供制度「化学品の分類および表示に関する世界調和システム」(GHS)に基づき、(1)危険(高い毒性)という意味の表示がある製品と、(2)警告(「危険」より低い毒性)という意味の表示がある製品を比較した場合では、「危険」表示がある製品の「購入量や使用量を減らす」と答えた人が7割以上を占めた一方で、「警告」表示のある製品は「購入量や使用量は変わらない」と回答した人が過半数を超えていた。
なおGHSへの要望内容としては、「製品の安全で適切な使用方法についての説明を提供して欲しい」と答えた人が67.5%と最も多く、「誤った取り扱いをした場合の応急処置についての説明の提供」と答えた人(48.4%)、「発がん性、水生環境有害性などの言葉の解説」と答えた人(41.3%)がこれに続いていた。【環境省】