一般財団法人環境イノベーション情報機構
15年度水産白書が閣議決定 世界の水産資源の持続的利用を訴える
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2004.04.23 【情報源】水産庁/2004.04.23 発表
「平成15年度水産の動向に関する年次報告(水産白書)」「平成16年度において講じようとする水産施策」の内容が平成15年4月23日の閣議で国会提出案件として閣議決定された。15年度の水産白書は、持続可能な漁業を目指し13年に制定された「水産基本法」に基づき作成された3回目の白書。
13・14年版に続き、冒頭に「トピックス−水産この一年−」を設け、第1章で「世界の水産物需給と我が国の水産物消費の変化をめぐって」を特集した。
冒頭のトピックスでは、日本が水産資源の持続的な利用の観点を重視することを訴えたWTO新ラウンド交渉カンクン閣僚会議の結果、バイオマス・ニッポン総合戦略に基づき、養殖場から排出される貝殻を廃水処理や魚礁に有効利用する取り組み、コイヘルペスウイルスの発生など5項目の新たな動きを紹介したほか、特集「世界の水産物需給と我が国の水産物消費の変化をめぐって」では、天然魚の漁獲量が頭打ちとなる一方で、淡水魚、貝類、甲殻類で養殖生産が拡大している世界の水産物生産量の動向を紹介し、世界の水産資源の適切な管理、持続的な利用を訴えている。【水産庁】