一般財団法人環境イノベーション情報機構
家電リサイクル法違反で量販店2社に勧告、注意
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2004.04.12 【情報源】環境省/2004.04.09 発表
福岡市のビックカメラ天神店とヨドバシカメラマルチメディア博多店で、消費者からリサイクル経費をとって引取った廃家電の一部が、正規のリサイクルルートに送られずに、収集・運搬業者により横流しされていた事件について、環境省と経済産業省は平成16年4月9日付けで、ヨドバシカメラに勧告、ビックカメラに厳重注意を行った上で、両社に家電リサイクル法に基づく引取、引渡状況を1年間報告するよう要請した。この事件では、環境省と経済産業省の調査で、ヨドバシカメラマルチメディア博多店で、平成14年11月から15年12月までに引き取った廃家電のうち1,311台、ビックカメラ天神店では13年4月から15年12月までに引き取った廃家電のうち1,331台が正規リサイクルルートに引き渡されていなかったことが明らかになったほか、この2店舗以外でも、13年4月から15年12月末までに引き取られた廃家電総計90万台のうち、ヨドバシカメラで7,722台分、ビックカメラで581台分について、正規ルートに流した際に小売店に戻ってくるはずの家電リサイクル券の控えがみつかっていない。
なお両社の処分内容の差は、収集・運搬業者が横流しの事実を両社に連絡した際に、ヨドバシカメラ側がただちに行政に報告していなかった点が問題視されたもの。ビックカメラ側は行政に相談の上、放置廃家電の処理を指示するなどの自発的な対応をとっていた。【環境省,経済産業省】