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環境ニュース[国内]

四電、伊方原発3号機の漏水について原因究明・対策報告書を提出

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.04.06 【情報源】原子力安全・保安院/2004.04.05 発表

 四国電力(株)は16年3月に伊方原発3号機の充てんポンプ(注1)1台から、1次冷却水の漏水が発見された件についての原因と対策に関する報告書を16年4月5日付けで原子力安全・保安院に提出した。
 この報告は漏水の原因を、(1)充てんポンプの部品(スプリットリング)が主軸とすれあって応力が一部に集中しやすい形状となっていた上に、(2)定期検査で特殊な状態でポンプを運転した時にこの部品の一部に応力がかかり、充てんポンプ主軸にき裂が発生、(3)その後の定期検査ごとにき裂が徐々に進展し、最終的に主軸が破断した−−と結論。
 また、これに対する対策としては、(一)ポンプの主軸の予備品への取替え、(二)充てんポンプは必ず定期検査時の体積制御タンクを加圧した状態で運転する−−とした。さらに、今回トラブルがなかった他の2つの充てんポンプについても、運転監視強化の継続や改良した主軸への取替えを実施するとしている。
 なお、保安院としてはこれらの原因と対策は妥当とするとともに、今回と同様の原因でポンプ主軸の損傷が起きる可能性のあるプラントを抽出し調査を行うとの方針を示した。

(注1)1次冷却水を浄化した後、再び1次冷却系統に戻すためのポンプ。【原子力安全・保安院】

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