一般財団法人環境イノベーション情報機構
ヒートアイランド対策大綱が決定
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.03.30 【情報源】環境省/2004.03.30 発表
政府のヒートアイランド対策関係府省連絡会議は平成16年3月30日付けで「ヒートアイランド対策大綱」を決定した。ヒートアイランドは、クーラーなどによる排熱の増加、コンクリ−トなど乾いた素材での地面の被覆、温度調節機能を持つ緑地の喪失など複合的要因によってもたらされる都市部の気温上昇現象。
20世紀中に日本の平均気温が約1℃上昇したのに対し、日本の大都市の気温は2〜3℃も上昇していることが報告されており、14年3月に閣議決定された「規制改革推進3か年計画(改定)」ではヒートアイランドについて関係各省が参加した対策の推進体制の構築や、ヒートアイランド対策大綱の策定が盛り込まれていた。
今回決定した大綱は(1)人工排熱の低減、(2)地表面被覆の改善、(3)都市形態の改善、(4)ライフスタイルの改善−−の4点を対策の柱としながら、それぞれの項目で実施すべき具体的施策やその施策により達成すべき数値目標をまとめている。
数値目標としては、11年度には5%であった新築住宅の省エネ率を20年度までに5割に引き上げること、14年度に1人あたり12平方メートルだった都市域での水と緑の公的空間確保量を19年度までに13平方メートルに増加させること−−などが盛り込まれている。【環境省】