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環境ニュース[国内]

「柏崎刈羽原発の物品搬出実態は品質保証上問題」 保安院が指摘

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.03.15 【情報源】原子力安全・保安院/2004.03.12 発表

 新潟県の東京電力柏崎刈羽原子力発電所の敷地外の土壌から、コバルト60が検出されたとの地元市民団体の指摘を受け、東京電力(株)が平成16年2月6日に発表した資料「管理区域からの搬出物品に関する調査結果」の内容について、原子力安全・保安院による評価が16年3月12日までにまとまった。
 東電の「調査結果」は、法令に反して放射性廃棄物が柏崎刈羽原発の管理区域から搬出された事実はないとした一方で、社内規定の中で管理区域から搬出可能な物品の範囲が明確化されていなかったり、委託・請負先の業務管理に関する規定がないなど、品質保証体制として改善すべき事項が数多く見つかったことを認めた。
 さらに実際の搬出作業で、一部の物品がリサイクル物品として、社内規定に反し管理区域から搬出・廃棄されていたケースや、汚染が検出されたもので処置状況が的確に記録されていないケースが判明したと報告している。
 なおこのことを踏まえた、今回の保安院の評価では、「社内規定は法令上の基準を満たしており、法的には問題はなかった」としながらも、「物品搬出業務を行う際の品質保証に問題がある」として、文書によりその改善・対応状況の報告を求めている。
 また規制当局として、他の事業者の状況も把握し、管理区域から出る物品の放射線汚染の確認のための測定方法を検討するとの方針も明らかにした。【原子力安全・保安院】

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