一般財団法人環境イノベーション情報機構
森林にいるだけでストレス低減し、リラックス 林野庁委託調査で判明
【自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2004.03.11 【情報源】林野庁/2004.03.10 発表
林野庁が(社)全国森林レクリエーション協会に委託して行った森林が人の健康に与える効果に関する医学的実証調査の平成15年度分の結果がまとまり、16年3月10日に公表された。この調査は同一の男女20人を対象に、岐阜市内にいる時と岐阜県馬瀬村の森林の中にいる時で運動前後の血液成分や気分にどの程度の差がでるか測定したもので、15年8月に実施された。
公表結果としては、(1)がん細胞やウイルス感染細胞を排除するといわれているNK細胞の活性度が都市では運動前後で変化しなかった一方で森林内では運動後に有意に高まった、(2)ストレスホルモンである血中コルチゾールの量(運動前)が都市にいる時に比べ、森林にいる時のほうが有意に少なかった、(3)森林の中にいるだけで都市にいる時より気分のリラックス度が高くなり、森林内で運動を行うと、さらにリラックス度が増した−−といった内容が報告されている。
なおこの結果は、16年3月30日に東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモント開催される産学官連携組織「森林セラピー研究会」の設立記念公開シンポジウム「健康・医療・教育と森林セラピー」でも発表される予定。【林野庁】