一般財団法人環境イノベーション情報機構
都市の緑地保全・創出に関する政策プログラム評価案への意見募集開始
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.02.18 【情報源】国土交通省/2004.02.18 発表
国土交通省は平成16年2月18日、「国土交通省政策評価基本計画」に基づき、都市での緑地保全と創出に関するプログラム評価案を公表し、この案について平成16年3月9日まで意見募集を行うことにした。プログラム評価(総合評価)は、政策の事前評価、実施後の業績測定とともに、政府の政策評価の柱の一つに位置付けられているもの。実施中の施策が所期の目的に照らした効果を上げているか検証するとともに、結果と施策の因果関係について詳しく分析し、課題とその改善方策の抽出を行う。
今回のプログラム評価案は、都市の緑地の保全・創出の根幹を担う「都市緑地保全法」に基づく政策・施策を対象に、各種データや事例、地方公共団体を対象にしたアンケート・ヒアリングの分析、外部の助言組織「都市における緑地の保全・創出」施策評価検討委員会」からのアドバイスを参考にしながら作成された。
緑の基本計画制度、緑地保全地区制度、緑地協定制度、市民緑地制度など、同省が展開してきた既存の制度が一定の成果をあげていると評価するとともに、今後の施策としては、(1)里山など都市近郊の緑地や市街地内に残る小規模緑地を効果的に保全するための制度の充実、(2)民間建築物敷地を含めた地域内の緑化を一定の強制力を持って推進することができる制度の創設、(3)緑地保全・都市緑化・公園整備を総合的に進める仕組みづくりと関連政策、他事業との連携、(4)緑地の保全・創出のための目標設定や達成度分析のためのデータ整備、(5)地球温暖化対策への貢献やヒートアイランド緩和など、新課題に対応した研究・技術開発、(6)地方公共団体・市民・企業などに向けた事例や技術情報提供の充実−−が必要だと指摘している。
意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。【国土交通省】