一般財団法人環境イノベーション情報機構
第4回日中原子力協議が開催 日本側、ITER日本誘致への支持を中国側に要請
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.02.02 【情報源】外務省/2004.01.29 発表
2004年1月19日、中国・北京の国家原子能機構庁舎で第4回日中原子力協議が開催された。この協議は1986年7月に締結された日中原子力協定に基づいて開催されているもの。
今回の協議では、原子力に関する多国間の枠組み内での政策協調や日中間の原子力協力、日中両国の原子力政策、最近の原子力事情、日中原子力協定の運用などについて意見交換が行われ、両国が今後も原子力分野での協力を維持・拡充していくことが合意された。
また、日本は2003年12月に中国が「中国の不拡散政策と措置」と題する白書を公表したことや核兵器不拡散条約(NPT)上の核兵器保有国のうち、追加議定書を締結している唯一の国であることを評価するとともに、ITER(注1)の日本への誘致を支持するよう中国側に要請した。
(注1)国際熱核融合実験炉。水素やトリチウム(三重水素)といった軽い元素の混合ガスを1億度以上の超高温のプラズマ(原子核から電子が離れる)状態にし、原子核を衝突させる核融合反応でエネルギーを発生させるトカマク型熱核融合実験装置のこと。【外務省】