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環境ニュース[国内]

コーデックス委員会食品中カドミウム基準値に対する日本の修正提案まとまる

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.12.11 【情報源】厚生労働省/2003.12.09 発表

 2003年12月9日に開催された薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会の食品規格部会で、コーデックス委員会(注1)の食品中カドミウム基準値案に対する日本としての意見案がまとまった。
 コーデックス委員会では2003年12月15日締め切りでこの基準値案への意見募集を行っているところ。
 今回まとまった日本の意見案は厚生労働科学特別研究による「日本人のカドミウム暴露量推計に関する研究(主任研究者:国立環境研究所総合研究官 新田裕史)」の中間解析結果を踏まえ、(1)米の基準値案を0.2ppmから0.4ppmに緩和すべき、(2)大豆の基準値案を0.2ppmから0.5ppmに緩和すべき、(3)ホウレンソウ、ニンニク、オクラ、サトイモなどの基準値を緩和すべき、(4)レタス、ハクサイなどの基準値を強化すべき、(5)トマトの基準値を新規設定すべき、(6)軟体動物の定義を明確化すべき、(7)科学的に適切な基準値の設定のためにFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)でもカドミウム暴露評価を実施すべき−−などと指摘した。
 なお日本人のカドミウム暴露量推計によれば、日本の提案する修正基準値案を適用したとしても、実際のカドミウム摂取量総計には明らかな差は認められず、摂取平均値はJECFAが設定した暫定週間耐容摂取量(1週間・体重1kgあたり7μg)の半分以下、国際基準の目安とされている95%値(注2)でも耐容量を下回る見込みだという。

(注1)FAO/WHO合同食品規格委員会のこと。同委員会は消費者の健康保護、公正な食品貿易を推進することを目的とした機関。
(注2)カドミウムの摂取量が少ない人から95%目にあたる人の値。【厚生労働省】

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