一般財団法人環境イノベーション情報機構
14年度に地方公共団体が扱った公害苦情件数9万6,613件に
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2003.12.02 【情報源】総務省/2003.11.27 発表
公害等調整委員会は平成15年11月27日付けで、14年度に全国の地方公共団体が取り扱った公害苦情の受付状況、処理状況をまとめ公表した。14年度に全国の地方公共団体が受け付けた公害苦情件数は9万6,613件。13年度に比べても1.9%1,846件苦情が増加した。
全苦情のうち大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭−−のいわゆる典型7公害についての苦情件数は69.1%を占める6万6,727件となったが、13年度よりは905件(1.3%)減少する結果となった。
また典型7公害の中では大気汚染に関する苦情が依然として最も多く、13年度に続き、典型7公害の苦情件数のうち4割を占めていた。
一方、典型7公害以外の苦情は13年度より10%増加した2万9,886件になった。
このうち廃棄物の不法投棄に関する苦情が最も多く、7公害以外の苦情のうち45.7%にあたる1万3,649件に達した。その中でも一般廃棄物の粗大ごみの不法投棄の増加があいかわらず目立ち、13年度より22.4%増加していた。
なお苦情の処理状況では、地方公共団体が処理した典型7公害についての苦情で、約7割が申立てから処理まで1か月以内に処理されていることが報告されている。【総務省 公害等調整委員会】