一般財団法人環境イノベーション情報機構
IEAの世界エネルギー投資展望、環境対策の影響大と予測
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2003.11.19 【情報源】外務省/2003.11.04 発表
外務省は2003年11月4日に国際エネルギー機関(IEA)が発表した、"World Energy Investment Outlook(世界エネルギー投資展望)”の概要を同省ホームページに掲載した。この報告書は2030年までのエネルギー分野に対する投資を世界の地域別、エネルギー源別に分析したIEA初の報告書。
2001年から2030年までの世界のエネルギー供給インフラに対する投資需要総計は16兆ドルで、うち電力が投資の60%を占め、石油やガスに関する投資はそれぞれ約19%、石炭は2%と分析された。
一方で、OECD諸国では温室効果ガス排出削減や省エネの取組み強化により、エネルギー関連投資のレベルやパターンが相当程度変更されると予測されている。
なお日本については、「石油」「天然ガス」「石炭」「電力」の4か所で触れられており、日・豪・ニュージーランドの今後30年間の電力投資需要は6,000億ドルと見込まれ、その大半を日本が占めるとされたほか、「日本の原子力発電所の建設数が減れば、石炭かガスによる発電所建設が必要となり、投資需要総計が想定より少なくなる一方で、京都議定書の温室効果ガス排出量削減目標を達成することは困難になる」といった記述が掲載されている。【外務省】