一般財団法人環境イノベーション情報機構
第58回国連総会に提出される漁業関連決議の合意案まとまる
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.11.17 【情報源】水産庁/2003.11.14 発表
2003年11月3日から11日にかけて、ワシントンにある米国国務省とニューヨークにある国連本部で、第58回国連総会に提出される漁業関連決議に関する事前協議および国連非公式協議が開催され、同決議に関する実質的な交渉がまとまり合意案が作成された。この合意案には(1)IUU(違法、無報告、無規制)漁業の廃絶に向けた国際協力の推進、(2)国連食糧農業機関(FAO)の「漁獲能力管理に関する国際行動計画」に従った過剰漁獲能力是正措置の推進−−が盛り込まれたほか、2003年7月に米国から提起された「洋上でのサメヒレ切り漁の禁止」に関して、(一)FAOの「サメ類資源保存管理の行動計画」の確実な実施と(二)サメヒレの採捕のみを目的にしたサメ専門漁業の禁止−−などの措置を各国に求めること、(三)サメ漁獲がサメ資源に及ぼす影響やサメの利用状況に関する研究の実施をFAOに求めること−−が規定されている。
なお合意案は11月24日の最終的な事務レベル合意を経て、12月の国連総会で承認を受ける予定。【水産庁】