一般財団法人環境イノベーション情報機構
霞ヶ浦のコイ大量死 コイヘルペスウイルスが原因
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.11.07 【情報源】農林水産省/2003.11.02 発表
平成15年10月中旬頃から霞ヶ浦のコイ養殖場でコイが大量死した件を調べていた農林水産省は15年11月2日までに、独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所の検査結果などを踏まえ、コイヘルペスウィルス病が死亡原因であった可能性が高いとの見解を発表した。コイヘルペスウイルスは1997年にイスラエルで発見されたウイルスで日本での発生が確認されたのは今回がはじめて。
農林水産省では霞ヶ浦・北浦のコイの養殖業者に対し、当分コイの出荷自粛に協力するよう要請するとともに、同省として診断やまん延防止措置について検討する技術検討会を新たに開催することを決定。
これとは別に茨城県も持続的養殖生産確保法に基づき立入検査を実施し、今後の措置を検討する方針だ。
なおコイヘルペスウイルスはコイ以外の魚や人に感染することがないため、仮に感染したコイの肉を食べても人体に影響はないという。【農林水産省】