一般財団法人環境イノベーション情報機構
北太平洋溯河性魚類委員会第11回年次会議がホノルルで開催
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.11.05 【情報源】水産庁/2003.11.04 発表
2003年10月26日から31日にかけて、ハワイのホノルルで北太平洋溯河性魚類委員会(NPAFC)第11回年次会議が開催された。NPAFCは北緯33度以北の太平洋公海でのさけ・ますなどの溯河性魚類の漁獲禁止や、溯河性魚類とその生態学的関連種についての科学調査協力について規定した「北太平洋溯河性魚類保存条約」に基づいて設立された委員会。
今回の会議には条約加盟国であるカナダ、日本、韓国、ロシア、米国の5か国のほか、オブザーバーとして北大西洋サケ類保存機関(NASCO)や北太平洋海洋科学機関(PICES)が参加し、(1)公海流し網の共同取締り、(2)さけ・ます資源に関する科学調査協力、(3)同委員会の財政・運営などについて検討を行った。
公海流し網については、2003年漁期には北太平洋公海で条約違反の操業が確認されなかったという報告があったほか、さけ・ます資源に関する科学調査協力については、ベーリング・アリューシャン・サケ類国際調査の結果の評価や各国サケマス系群の生態解明に向けての議論が展開された。
委員会の財政・運営については、委員会議長、副議長、各小委員会議長が新たに選出され、日本からは、今村弘二日本政府代表が委員会議長に、加藤貴司・水産庁資源管理部国際課課長補佐が公海流し網の取締り小委員会議長に選出された。【水産庁】