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環境ニュース[国内]

2004年の漁獲可能水準はゼロに ベーリング公海漁業条約第8回年次会議

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.09.29 【情報源】水産庁/2003.09.26 発表

 2003年9月15日から9月18日まで、米国のポートランドでベーリング公海漁業条約第8回年次会議が開催された。
 この条約は、ベーリング公海のスケトウダラ資源の保存管理、適正利用を目的としたものであるが、10年以上操業一時停止(モラトリアム)を継続しているにもかかわらず資源水準は低い状態が続いており、回復の兆しがみられないことから操業再開のめどは立っていない。
 今回の会議では科学技術委員会で米国が2003年3月に実施した調査航海の結果に基づき、条約水域の資源量推定の基礎となる特定水域(ボゴスロフ水域)の資源量評価が過去最低水準の19.8万トンであったことを報告。この数字を基に自然死亡率などの要素を考慮して算出した2,401トンを2004年の条約水域のABC(水産資源を最適な水準に維持・回復させるための生物学的許容漁獲量)とすることで合意が成立した。
 なお日本は合意されたABCをAHL(漁獲可能水準)として設定することを提案。これに対し沿岸国である米国とロシアはAHLをゼロとすべきと主張し、いずれの主張もコンセンサスが得られなかったが、条約の規定に従ってAHLはゼロとなった。【水産庁】

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