一般財団法人環境イノベーション情報機構
14年度の大気汚染測定結果を公表 SPMの環境基準達成率また低下
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2003.09.11 【情報源】環境省/2003.09.10 発表
環境省は平成15年9月10日までに、14年度の大気汚染測定結果をとりまとめ、公表した。日本では大気汚染防止法に基づき、全国2,134の測定局(一般環境大気測定局1,704局、自動車排出ガス測定局430局)で大気汚染の常時監視が行われている。
これらの測定局の14年度測定結果によると、一酸化炭素については全ての測定局で環境基準を達成したほか、二酸化窒素の環境基準達成率(一般局で99.1%、自排局で83.5%)と二酸化硫黄の環境基準達成率(一般局で99.8%、自排局で99.0%)もそれぞれ高かった。
しかし一方で、浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局52.6%、自排局34.3%と13年度に続き前年より悪化していたほか、光化学オキシダント(Ox)の環境基準達成率も一般局と自排局をあわせて0.5%と依然として低迷している状態であることが確認された。
なおこれらの結果を踏まえ、環境省は工場・事業場の排出ガス対策、自動車排出ガス対策、低公害車の普及をさらに強力に推進し、大気環境の改善を図っていくとしている。【環境省】