一般財団法人環境イノベーション情報機構
モンゴルでオゾン層保護のための国家協議会合を開催
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.08.25 【情報源】環境省/2003.08.25 発表
環境省は2003年8月23日から24日にかけ、モンゴル政府、国連環境計画(UNEP)との共催により、「オゾン層保護のための国家協議会合」をモンゴルのウランバートルで開催した。この会合は環境省がUNEPとともに実施している「アジア太平洋地域におけるモントリオール議定書の遵守促進のための戦略的計画実施プロジェクト」の一環として位置づけられており、モンゴル国内関係者のほか、日本、中国、UNEP担当者が出席した。
モンゴルではオゾン層破壊物質削減計画の実施によりオゾン層破壊物質が順調に減少している一方で、違法貿易や中小企業での使用撤廃の問題が残っている。今回の会合でも違法貿易防止、削減計画について活発な意見交換が行われ、新たな計画の策定に向けた宣言が取りまとめられた。
またこの宣言には、(1)違法貿易防止のため、税関職員を対象とした研修を継続する、(2)警察関係者と連携強化を図る具体的な行動を開始する、(3)CFC(クロロフルオロカーボン)の回収・リサイクルのための技術者の能力強化を図る、(4)CFC含有製品のライセンス、ラベリングなどの情報交換に関する近隣諸国間のネットワークを強化する、(5)違法貿易防止に向け中国・ロシア税関と共同対策委員会を設立する−−などの内容が盛り込まれた。【環境省】