一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年8月のヨーロッパは異常高温 パリでは40℃を記録
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.08.14 【情報源】気象庁/2003.08.13 発表
気象庁は2003年8月13日、ヨーロッパで8月に入ってから異常高温が続いていることについての発表を行った。2003年6月以降、ヨーロッパの広い地域にわたって気温の高温傾向が続いいたが、特に8月に入ってからドイツ、フランス、スペインなどを中心に高温が顕著になり、各地で熱中症による死者や農作物への被害、森林火災の多発が続いている。
気象庁の発表によれば、ロンドンでは8月10日に37.9℃、パリでは12日に40.0℃を記録。8月1〜12日の平均気温はヨーロッパ全体で平年より高く、特にフランスやドイツを中心とした地域では平年より8℃以上も高くなったという。
高温の直接の原因は亜熱帯高気圧が平年より強かった上に、偏西風帯の気圧の尾根が重なり、その状態が持続したせい。
ヨーロッパでは2002年夏にも、チェコ、ドイツ、ポーランド、オーストリア、ルーマニア、ロシア西部など広範囲で集中豪雨による洪水や土砂崩れが発生。ドイツ連邦の環境大臣が悪天候と温暖化の関連性について声明を発表する事態となったが、2年続けての異常気象に見舞われたことになる。【気象庁】