一般財団法人環境イノベーション情報機構
観光立国行動計画が決定 自然景観の維持・向上も課題に
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2003.08.01 【情報源】首相官邸/2003.08.01 発表
平成15年7月31日に首相官邸で開催された第2回観光立国関係閣僚会議で「観光立国行動計画」が決定された。行動計画は、小泉首相が15年1月に第156回国会施政方針演説の中で示した「日本を訪れる外国人旅行者数を2010年に倍増させる」という目標を達成するための具体的な施策を定めたものとなっている。
提案されている施策は(1)工業・貿易立国一辺倒の価値観から脱却し「観光立国」実現についての考え方を国民に浸透させるための施策、(2)日本が持つ魅力を向上・創造するための施策、(3)日本の魅力を海外に効果的に発信するための施策、(4)海外からの旅行者が日本に到着するまでの行動や滞在時の行動を快適にするための施策、(5)行動計画を効果的に進めるための施策−−の5分野。
このうち「日本の魅力を向上・創造するための施策」の中では日本の魅力として「自然との共生と美の追求」、「伝統と現代性の共存」、「産業的活力と文化性の共存」、「日本的なものと西洋的なものとの並存」、「恵まれた自然景観」、「治安・衛生面の安全性」−−の6点をあげ、それぞれの魅力を維持、向上、創造していくための施策を整理している。
例えば「恵まれた自然景観」という魅力を向上するための施策としては自然公園、温泉地の利用基盤整備、海浜・干潟の保全・再生・創出、棚田や里山の保全、環境保全型自然体験活動の推進などがあげられている。【首相官邸】