一般財団法人環境イノベーション情報機構
住宅所有者にアスベスト含有断熱材の取扱いに関する情報を提供
【健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2003.06.03 【情報源】/2003.05.21 発表
アメリカ連邦政府は5月21日、住宅所有者に対し、アスベストを含んでいるおそれのあるバーミキュライト製屋根裏断熱材に関する情報を提供するため、全国的なキャンペーンを開始すると発表した。このキャンペーンはEPAと連邦有害物質・疾病登録庁(Agency for Toxic Substances and Disease Registry: ATSDR)によって行われ、住宅所有者に対して、バーミキュライト製断熱材を判定する方法を示し、これをいじらないよう勧告するものである。バーミキュライト製断熱材の中には、極めて低レベルの微細なアスベスト繊維が含まれている可能性がある。アスベストへの曝露を最小限にするため、EPA等は、こうした断熱材を動かさないこと、動かす必要がある場合は専門家に依頼すること、バーミキュライト製断熱材のある屋根裏で子供を遊ばせないことなどを勧告する。
このキャンペーンでは、バーミキュライトの判定と管理に関するパンフレットが全国的に配布される。パンフレットは、主要な機材チェーン店やEPAのウェブサイト(関連情報参照)を通じて配布される。特別ホットライン(1-800-471-7127)からも情報を入手することができる。
併せて、同日、EPAの「アスベスト行動計画の枠組み」、バーミキュライト製屋根裏断熱材を有する6件の家屋における科学的調査の結果、NPOの地球環境技術財団による「アスベスト戦略」(EPAの補助を受けて策定)という3本の報告書も公表されている。【EPA】