一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界で最も厳しいレベルに自動車排ガス規制を強化 2005年から適用へ
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2003.03.25 【情報源】環境省/2003.03.25 発表
環境省は、2002年4月に中央環境審議会が答申した「今後の自動車排出ガス低減対策のあり方について(第5次答申)」に基づき、大気汚染防止法に基づく「自動車排出ガスの量の許容限度」を改正。2003年3月25日付けで公示を行った。今回の改正により、ディーゼル自動車・ガソリン自動車の排出ガス規制は世界で最も厳しいレベルに強化され、2005年から適用されることになる。特にディーゼル重量車では、現行規制値に比べ粒子状物質(PM)を85%、窒素酸化物(NOx)を41%削減することが求められている。
また排出ガス性能を的確に把握するために、排出ガスの試験モードの変更も盛り込まれている。車両総重量が3,500kg超の自動車については従来の13モードから、代表走行モード(JE05モード)をプログラムにより変換し個々の自動車の車両に応じた試験モードに変更するほか、3,500kg以下の自動車についても従来の10・15モード、11モードの数値から、(11モード×0.12)+(10・15モード×0.88)という数値などに変更する。
今回の改正を受け、国土交通省も道路運送車両法に基づく「道路運送車両の保安基準」を改正し、15年中に公示する見込みだ。【環境省】