一般財団法人環境イノベーション情報機構
自動車リサイクル法に基づくシュレッダーダストとエアバッグ類の基準リサイクル率案など公表 意見募集を開始
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2003.03.14 【情報源】経済産業省/2003.03.14 発表
産業構造審議会と中央環境審議会の自動車リサイクル関連合同会議は平成15年3月14日、平成16年末に本格施行が予定されている「自動車リサイクル法」で、自動車メーカー・輸入業者が引き取ってリサイクルするとされているシュレッダーダスト(自動車破砕残さ)とエアバッグ類のリサイクルの取り組み方針案をまとめ、この案について平成15年4月7日まで意見募集を行うことにした。案ではシュレッダーダストとエアバッグ類のリサイクル率算定方法、基準リサイクル率の設定方針などを提示しており、このうちシュレッダーダストの基準リサイクル率の設定は、「”使用済み自動車リサイクル・イニシァティブ”に示された2015年の自動車全体のリサイクル率を95%にするという目標が達成できるよう、目標に向けて段階的に引き上げていく形でリサイクル率を設定するのが適当」とされた。
シュレッダーダストは自動車リサイクルの中で、これまで十分にリサイクルが図られてこなかった部分。現在の使用済自動車のリサイクル率は80%程度だが、リサイクルされていない20%のほとんどがシュレッダーダストだ。
なおリサイクル率算出の前提となるシュレッダーダスト発生重量は75万トン程度と見込むとした。
一方、エアバッグ類のリサイクル率については「重量ベースで自動車メーカーなどが引き取った毎年度の総量の85%とすることが妥当」と数値を固定する方針が示されている。【経済産業省,環境省】