農水省、排水路など農業水利ストックの資産価値を約２５兆円と試算　健全な水循環への貢献も強調

　農林水産省は平成１５年３月１３日、ダムや用排水路など農業用の水利ストックは「約２５兆円の資産価値がある」とする試算結果をまとめた。
　この試算価格は、これらの農業水利ストックと同機能、同構造のものを現在の一般的な施工水準・物価のもとで再建設した場合を想定し計算したもの。
　日本の主要な農業用用排水路の総延長は地球１０周分の約４万５，０００万ｋｍに達している。農林水産省は「これらの農業用用排水路は人間の動脈・静脈のように張り巡らされ、日本の農業生産を支えるとともに、健全な水循環の構築、きれいな水、豊かな自然を育んでいる」と環境面での役割も強調、「順次更新時期を迎える農業水利ストックの適切に管理、効率的な保全と更新が必要」とアピールを行った。【農林水産省】