一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境JIS策定の第2弾 シックハウス対策のためのJIS整備へ
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2003.01.20 【情報源】経済産業省/2003.01.20 発表
「環境JISの策定促進のアクションプログラム」に基づき、約130のテーマの環境配慮製品のJIS化に取り組んでいる経済産業省は、環境JIS策定の第2弾として、シックハウス対策のためのJISを整備することにした。シックハウス対策をJIS策定の第2弾として優先したのは、平成15年7月1日から、常時換気設備の義務づけや建材規制などのシックハウス対策を盛り込んだ改正建築基準法が施行されることを受け、その円滑な実施をめざしてのこと。
手始めに15年1月20日付けで建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、やホルムアルデヒド、他のカルボニル化合物の測定法として「小形チャンバー法」を「JIS A1901」として制定公示した。小形チャンバー法は建材の放散速度が測定できることから、この試験法の活用により、実際の室内空気中のホルムアルデヒドやVOC濃度の予測が可能となる。また測定方法JIS化による測定データの互換性が確保が期待できる。
なお経済産業省では「小形チャンバー法」のJIS化に続き、15年3月20日までに計45の建築内装材、塗料、接着剤、断熱材についてJISを制定・改正公示する方針。
またこれら個別建材のJIS化にあたっては、ホルムアルデヒドの放散量による等級区分を行い、「F☆☆☆☆」(放散量が小さく使用規制が必要ない建材)、「F☆☆☆」及び「F☆☆」(放散量はある程度あるが、使用面積を一定割合にすることで建材として使えるもの)といった表示記号を用い、製品の等級を具体的に規定する予定だ。【経済産業省】