一般財団法人環境イノベーション情報機構
ラムサール条約第8回締約国会議スペインで開催へ 宮島沼・藤前干潟も重要湿地に新登録
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.11.15 【情報源】環境省/2002.11.15 発表
2002年11月18日から26日にかけて、スペインのヴァレンシアでラムサール条約第8回締約国会議が「湿地:水、生命及び文化」という副題の下に開催される。ラムサール条約は正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、水鳥をはじめとする湿地の生態系と生物多様性の保全に向けて、人間と湿地が共生する湿地の「賢明な利用」を行うとの方針の下に各国が取るべき措置を規定している条約。
今回の会議には、締約国約150か国の政府代表、国際機関、NGOのメンバーが参加予定。議題としては各締約国の条約の履行状況について事務局から報告が行われるほか、(1)湿地復元の原則と復元プロジェクト企画・実施のためのガイドライン案、(2)湿地のもつ景観や伝統、芸術など文化的側面を保全に活用するための原則をまとめた「湿地の文化的側面に関するガイダンス」案、(3)アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略の枠組み拡大案−−など、合計43本の決議案について討議が行われる予定だ。
また、会議の初日にあたる11月18日に、北海道美唄市の宮島沼と愛知県名古屋市と海部郡飛島村にまたがる藤前干潟が、ラムサール条約に基づく「国際的に重要な湿地」として登録され、事務局から関係する地方自治体関係者に対し認定証の授与が行われる見込み。【環境省】