一般財団法人環境イノベーション情報機構
ふげん発電所のB循環水ポンプ自動停止 ちりやほこりによる機器の誤動作が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.09.25 【情報源】原子力安全・保安院/2002.09.24 発表
核燃料サイクル開発機構の新型転換炉ふげん発電所で、平成14年8月、「B−循環水ポンプ(タービンを回転させた蒸気を冷却して水に戻すための海水を汲み上げて送水しているポンプ)」が自動停止した件で、核燃料サイクル開発機構は平成14年9月24日、原子力安全・保安院に原因と対策についての報告書を提出した。核燃機構の報告によると、B−循環水ポンプが自動停止したのは、高圧電源盤内に設置されている電気回路のショートを検知して動作する短絡選択継電器が動作したため。
この短絡選択継電器が動作した原因を調査したところ、実際にショートの徴候を示す現象は発見されなかったため、核燃機構では、電気を帯びたちりやほこりが継電器の接点部に付着するなどの一過性の原因で一時的に通電状態になり、遮断器が作動してポンプが自動停止したと推定している。対策としては誤動作した継電器を新品に交換するとともに、ちりやほこりについて対策の徹底を図るとした。
なお原子力安全・保安院も、核燃機構の報告内容を妥当なものと判断している。【原子力安全・保安院】