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環境ニュース[国内]

積水化学、スマートハウスの旗艦商品発売、大容量屋内蓄電池など環境技術を結集

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.12.14 【情報源】企業/2016.12.12 発表

 積水化学工業は、スマートハウス(環境配慮型住宅)の旗艦商品「スマートパワーステーション“100% Edition”」を1月2日に発売する。自社開発のフィルム型リチウムイオン電池を搭載した大容量屋内設置型蓄電池の新採用をはじめ、太陽光発電システム、HEMS(住宅エネルギー管理システム)、トリプルガラス樹脂サッシなど環境関連技術を結集した。

 蓄電池は、積水化学が新事業として展開を始めたフィルム型リチウムイオン電池セルを使って京セラがシステムを構成した。12kWhの容量があり、縦495mm、横760mm、幅525mmの業界最小サイズを実現した。従来型より容量を増やしながら約2分の1の大きさにした。電気自動車やプラグインハイブリッド車と住宅で電力を融通するV2Hシステムも併用できる。

 蓄電池、太陽光発電、V2Hをつなげることで大容量の電力を確保し、エネルギー自給率を高める。加えて、HEMS搭載住宅のデータを活用した制御による全館空調で省エネを図る。トリプルガラス樹脂サッシは内外2枚のガラスをLow-Eガラスで構成し、その中にガラスを入れた。国内最高水準の断熱性能を達成し、冷暖房のエネルギー消費量を約17%削減する。

 日中は太陽光発電で発電した電気を使い、余剰分を蓄電池や電動車にためて夜間に使用することで、電気を購入しない暮らしを実現できる。各種環境設備を含めて3.3m2(1坪)当たり80万円からの価格を設定した。年間100棟の販売を目標にする。フィルム型リチウムイオン電池は、まず定置・住宅向けに展開し、2020年度以降に車載向けへの参入を目指す。【積水化学工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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