一般財団法人環境イノベーション情報機構
福井県あわら市、再配達減らしCO2排出削減へ 戸建て住宅に宅配ボックス
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.12.12 【情報源】地方自治体/2016.10.18 発表
あわら市とパナソニックは宅配便の再配達を減らすため、同市内の戸建て住宅に宅配ボックスを設置し、再配達の減少や二酸化炭素(CO2)の削減効果などを検証する実証試験を開始した。宅配便の再配達は、荷物を受け取れないストレスだけでなく、再配送による二酸化炭素(CO2)排出量の増加など環境面でも問題となっている。国土交通省の調査によると、宅配便配達の走行距離のうち、25%は再配達のために費やされており、再配達によってCO2が年間約42万トン排出されているという。
実証試験では、市内の共働き世帯100世帯を対象に宅配ボックスを無償で設置。設置前後で再配達の回数がどの程度抑制され、宅配業者の労働時間やCO2排出量の削減にどの程度貢献したかを検証する。実証試験には日本郵便とヤマト運輸が参加。来年1月に中間発表、同4月中旬に最終結果を発表する予定だ。
使用するパナソニック製戸建て住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」は、壁面取り付けタイプと床置きタイプの2種類。宅配業者が荷物を入れて施錠し、受け取りの押印機能を使って配達が終了する。受取人は専用キーで取り出す。電源は不要。