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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、モビリティーサービスの基盤構築、米カーシェアベンチャーと実証計画

大気環境 交通問題】 【掲載日】2016.11.04 【情報源】企業/2016.10.31 発表

 トヨタ自動車は、さまざまなモビリティー(移動手段)サービスに必要な機能を備える基盤「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」の構築を進める。その機能でカーシェアリング向けの装置「スマートキーボックス(SKB)」を開発し、米国の個人間カーシェアベンチャー、Getaround(ゲットアラウンド)」と実証プログラムを始める。

 MSPFは、これまでトヨタがモビリティーサービス事業者と提携する際に開発・提供していた車両管理システムやリースプログラムといった個別機能を包括する。事業者はサービスに応じてMSPFの機能を利用することで、便利で細やかなサービスが展開できるようになる。今後カーシェアやライドシェア(車の相乗り)などで事業者との連携に活用する。

 SKBはMSPFの一機能で、カーシェアで安全にドアロックの開閉やエンジン始動を可能にする装置だ。車両の所有者がSKB端末を車内に設置し、車両の利用者はスマートフォン(多機能携帯電話)のアプリで暗号キーを受信し、鍵の開閉をはじめとする操作ができる。実証プログラムは2017年1月からカリフォルニア州サンフランシスコを皮切りに実施する。

 実証プログラムではカーシェアでのSKBの効果や利便性を検証するとともに、車両所有者による車両リース代金の支払いにカーシェア収入をあてる金融商品を開発する。トヨタはファンドを通してゲットアラウンドに出資している。トヨタは今後、MSPFの幅広い活用を推進し、実証結果を踏まえて日本でレンタカーの無人貸し出しへの適用を検討する。【トヨタ自動車株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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