一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソーラーフロンティア、累計出荷4GWを達成、地域は約60カ国に拡大
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.10.17 【情報源】企業/2016.10.14 発表
ソーラーフロンティアは、CIS薄膜太陽電池の累計出荷量4GW(4000MW=400万kW)を9月に達成した。同社は昭和シェル石油の100%子会社で、太陽電池生産を手がけている。直近1年で1GW(1000MW=100万kW)出荷し、地域は11カ国増えて約60カ国に拡大した。初出荷先の11カ国は北欧のノルウェー、アフリカのソマリア、アジアのモンゴルなどだ。ソーラーフロンティアは累計出荷4GWについて、自社のCIS薄膜太陽電池の利点となっている、実際の設置環境下での高温や影に対応した優れた発電能力や「メード・イン・ジャパン」(日本製)の品質に対する国内外の顧客からの信頼が証明された、としている。保守・管理サービスや長期保証についても高く評価されているという。
累計出荷4GWは、公称年産能力900MW(90万kW)を誇る国富(くにとみ)工場(宮崎県国富町)が支えた。国富工場は2011年に商業生産を始めた後、順調に稼働し、現在では当初の設計を上回る生産を実現している。製品の性能向上も継続して進め、国富工場では10月から、出力175WのCIS薄膜太陽電池を主力商品にして生産を開始する。
モロッコで11月に開かれる第22回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)や、2020年以降の温暖化対策「パリ協定」が同月発効されることを控え、気候変動対策が注目される中、ソーラーフロンティアはCIS薄膜太陽電池を各国に供給して温暖化防止に貢献する。CISは主成分の銅(C)、インジウム(I)、セレン(S)を意味する。