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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、路線バスで荷物を輸送する「客貨混載」を熊本で開始、CO2を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.10.07 【情報源】企業/2016.10.03 発表

 ヤマト運輸は、路線バスを活用して宅配便の荷物を輸送する「客貨混載」を熊本県で10月3日に始めた。トラックの走行距離が減ってCO2排出量が削減できる。路線網の維持と物流の効率化を目的に、同県最大手のバス会社、産交バス(熊本市西区)の人吉市と五木村を結ぶ約30kmの路線で行う。客貨混載は岩手、宮崎、北海道に次いで4道県目となる。

 全国の中山間地域などで過疎化や高齢化が進む中、ヤマト運輸は自社とバス会社、地域住民のそれぞれに利点がある客貨混載を推進している。今回対象にした熊本県の五木村と、隣接して人吉市との間に位置する相良村は、年々人口が減って高齢化率が約40%に達し、高齢者の移動手段になるバス路線網の維持と住民の生活サービス向上が課題だった。

 客貨混載にあたり産交バスは、中央部に荷台のスペースを確保した路線バスを2台導入した。集荷用に五木村から相良村を経て人吉市に向かうバスを1日2便、配達用に人吉市から両村に行くバスを1日1便運行する。集荷用バスは、両村で集めた荷物を相良村のバス停で積み、配達用バスには両村への荷物を産交バスの人吉営業所で載せ、相良村で降ろす。

 バスの車体には「くらし ハコぶ バス」と書いたラッピングを施して客貨混載専用バスと分るようにした。産交バスは、バスの空きスペースで荷物を輸送することで新たな収入源にする。ヤマト運輸はトラックの走行距離が60km減り、その分のCO2排出量が低減できる。五木村と相良村の当日発送の締め切り時間も延び、住民へのサービスも向上する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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