一般財団法人環境イノベーション情報機構
JR東日本、新津駅を環境配慮型に整備、三菱電機の蓄電池付き補助電源などを導入
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.10.03 【情報源】企業/2016.09.27 発表
JR東日本は、信越本線の新津駅(新潟市秋葉区)を環境配慮型の駅「エコステ」のモデル駅として整備する。三菱電機の蓄電池付き駅舎補助電源装置をJR東日本で初めて導入する。併せて、照明を全てLED(発光ダイオード)にし、高効率型の空調機器を導入してCO2排出量を削減する。10月に本格的な工事を始め、2017年3月の使用開始を目指す。蓄電池付き駅舎補助電源装置は、三菱電機が製品化した小規模駅向けの「駅舎補助電源装置(S-EIV)蓄電タイプ」で、小規模駅でも余剰回生電力が有効活用できるよう蓄電池併用型にした。従来の駅舎補助電源装置は、電気設備の多い地下鉄駅や大規模駅用の大出力となり、小規模の駅では回生電力の大半が使えないといった課題があった。
回生電力は、電車がブレーキをかけた際にモーターが発電機として動作して発生し、通常は近くを走行する電車が消費する。駅舎補助電源装置は、消費できない余剰の回生電力を駅の照明や空調、エレベーターなどに供給する。蓄電池付きは、小規模駅では使い切れない分を蓄電池にため、余剰回生電力がない時に蓄電池から電力を供給する。
蓄電池付き駅舎補助電源装置によって無駄なく電力が使え、1日最大500〜600kWhの省エネを実現する。新津駅では駅舎補助電源装置の発電量などをモニターに示し、回生電力の仕組みが体感できる展示コーナーも設ける。エコステにすることで新津駅のCO2排出量は、2014年度と比較して約42%(約127t)の削減になる。同時に雨水の利用も進める。